柳田國男集 幽冥談 文豪怪談傑作選

柳田 國男 著 , 東 雅夫 編集

私たちはかつて「戦慄することを知っていたのだ」と、思い出させてくれるのである。(京極夏彦)

日本にはかつてたくさんの妖怪が生きていた。各地に伝わる怪しの者たちの痕跡を丹念にたどった柳田民俗学のエッセンスを1冊に。遠野物語ほか。

柳田國男集 幽冥談 文豪怪談傑作選
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 924円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:ふ-36-6
  • 刊行日: 2007/08/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-42359-7
  • JANコード:9784480423597
柳田 國男
柳田 國男

ヤナギタ クニオ

(1875−1962)兵庫県に生まれる。幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省、貴族院勤務を経て、朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行し、民俗学への関心を深める。1909年、日本初の民俗誌『後狩詞記』を発表、以後『遠野物語』から晩年の『海上の道』に至るまで多大な業績を遺す。

東 雅夫
東 雅夫

ヒガシ マサオ

1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)、『怪談文芸ハンドブック』『江戸東京 怪談文学散歩』ほか、編著に『文豪てのひら怪談』など。

著者に関する情報

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この本の内容

日本民俗学の開祖・柳田國男は、実作と研究の両面において、近代日本の怪談文学史にも多大な影響を及ぼした巨人であった。霊魂の行方、神隠し、マヨイガ…日本文化の古層に横たわる異界=怪談的なるものの卓越した探求者としての文業の精華を、史上初めて一巻本選集の形で集成。文庫初収録の「怪談の研究」、三島由紀夫や石川淳が絶讃した「遠野物語」「一目小僧」、『耳袋』論、泉鏡花頌まで。

この本の目次

怪談の研究
山人の研究
遠野物語
幽霊思想の変遷
魂の行くえ
幽冥談
熊谷弥惣左衛門の話
狸とデモノロジー
池袋の石打と飛騨の牛蒡種―『巫女考』より
魚王行乞譚
念仏水由来
一目小僧
かはたれ時
幻覚の実験
発見と埋没
故郷七十年(抄)
『耳袋』とその著者
根岸守信編『耳袋』
鈴木鼓村著『耳の趣味』
岡田蒼冥著『動物界霊異誌』
這箇鏡花観
夢がたり
草もみじ
『近世奇談全集』序言

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