語りかける花
草木の語らいに私は耳を澄まし
その命を、糸に吸わせ、織るのである
染織の道を歩む中で、ものに触れ、ものの奥に入って見届けようという意志と、志を同じくする表現者たちへの思いを綴る。
【解説: 藤田千恵子 】
染織家で人間国宝の著者の、『一色一生』に続く、第二随筆集。自らの道を歩む中で、折にふれ、山かげの道で語りかけてくる草や花。その草木たちから賜る無限の色。その色を吸い込む糸。それを織ってゆく思い。染織の道を歩むものとして、ものに触れ、ものの奥に入って見届けようという意志と、志を同じくする表現者たちへの思いを綴る。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品。
朝あけに咲く
瀉瓶三滴
木のはなし
冬を越えよ
第五の季節
一条の煙
野草の音色
二千年と四日の命
高野の星
あしかり〔ほか〕
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