しくじった皇帝たち

高島 俊男

天下をパーにした
二代目煬帝と建文帝

隋の煬帝と明の建文帝――彼らはなぜ国を失ったか。ホントとつくり話の襞に分け入り、伝説に覆われた皇帝たちの実像に迫る。文庫オリジナル

しくじった皇帝たち
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 714円(税込)
  • Cコード:0122
  • 整理番号:た-37-6
  • 刊行日: 2008/01/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-42399-3
  • JANコード:9784480423993
高島 俊男
高島 俊男

タカシマ トシオ

1937年生れ。兵庫県相生出身。東京大学大学院修了。専攻中国文学。大学教員を経て現在フリー。主な著書に『水滸伝の世界』、『水滸伝と日本人』(第5回大衆文学研究賞)、『漱石の夏やすみ』(第52回読売文学賞)、『三国志きらめく群像』、『本と中国と日本人と』(以上、ちくま文庫)、『李白と杜甫』(講談社学術文庫)、『中国の大盗賊・完全版』(講談社現代新書)、『水滸伝人物事典』(講談社)、『本が好き、悪口言うのはもっと好き』(文春文庫、第11回講談社エッセイ賞)、『漢字と日本人』、『座右の名文』(文春新書)、『お言葉ですが…』〈1〉〜〈10〉(文藝春秋)・〈11〉(連合出版)、など多数。

この本の内容

父から受け継いだ巨額の富を浪費し、建国から二代で亡国の憂き目に遭った隋の煬帝。悪逆非道の暴君で名高いが、父を殺し帝位を奪ったのは事実か。祖父から帝位を継ぐや否や奸計を巡らし次々と叔父たちの王国を取り潰した明の建文帝。燕王率いる叛乱軍の侵攻による落城の猛火の中を逃げのびたとされるのは事実か。国家経営をしくじった二人の皇帝―その興亡の顛末をホントとつくり話の襞にわけいり、史実の闇に光をあてた歴史評伝。

この本の目次

隋の煬帝(さあ煬帝のお話のはじまりだ
煬帝はホントに「父殺しの大罪」をおかしたのか
父の遺産を気前よく使って
大臣が叛乱をおこしたl乱世の英雄はこの人、李蜜だ
みじめな煬帝の最期)
露伴『運命』と建文出亡伝説(『運命』と建文出亡伝説
「自跋」について
『駿台雑話』の建文帝
建文帝はどうなったのか?)

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