意外な作家の意外な作品

読み巧者の二人の議論沸騰し、選びぬかれたお薦め小説12編。となりの宇宙人、冷たい仕事、隠し芸の男、少女架刑、あしたの夕刊、網、誤訳ほか

名短篇、ここにあり
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 798円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:き-24-1
  • 刊行日: 2008/01/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:978-4-480-42404-4
  • JANコード:9784480424044
吉村 昭
吉村 昭

ヨシムラ アキラ

1927―2006年。東京生まれ。学習院大学中退。66年、「星への旅」により太宰治賞受賞。73年「戦艦武蔵」「関東大震災」などにより菊池寛賞受賞。79年「ふぉん・しいほるとの娘」(吉川英治文学賞)、85年「冷い夏、熱い夏」(毎日芸術賞)、「破獄」(読売文学賞)、94年「天狗争乱」(大佛次郎賞)、97年より日本藝術院会員。

著者に関する情報

追悼・吉村昭[全文を読む]

吉行 淳之介
吉行 淳之介

ヨシユキ ジュンノスケ

(1924-1994)岡山市生まれ。東京大学中退。「モダン日本」の編集者を経て、54年『驟雨』で芥川賞を受賞。安岡章太郎、庄野潤三らと共に第三の新人と呼ばれた。66年『星と月は天の穴』で芸術選奨文部大臣賞、70年『暗室』で谷崎潤一郎賞、75年『鞄の中身』で読売文学賞、78年『夕暮まで』で野間文芸賞を受賞した。洗練された表現に柔軟な諧謔を織り込んだユニークな作風はエッセイにも及ぶ。

山口 瞳
山口 瞳

ヤマグチ ヒトミ

1926〜95年。東京生まれ。麻布中学から第一早稲田高等学院に入学するが自然退学。戦後、働きながら國學院大學を卒業する。1958年、サントリーに入社し、「洋酒天国」の編集者として活躍する。62年『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞、79年『血族』で菊池寛賞を受賞する。主な著書に『結婚します』『世相講談』『礼儀作法入門』『居酒屋兆治』など多数ある。63年から始まった「週刊新潮」の連載「男性自身」は、一度の休載もなく1614回に及んだ。

松本 清張
松本 清張

マツモト セイチョウ

1909〜92年。福岡県生まれ。1928年、印刷所に見習いとして就職する。1950年「西郷札」を発表し、53年「或る「小倉日記」伝」で芥川賞を受賞する。1956年、20年近く勤めた朝日新聞社を退社。社会派推理小説ブームのきっかけとなった「点と線」を発表し、一方で「日本の黒い霧」「昭和史発掘」などの歴史評論を精力的に執筆した。吉川英治文学賞、朝日賞、菊池寛賞、NHK放送文化賞などを受賞。(写真提供 文藝春秋)

北村 薫
北村 薫

キタムラ カオル

作家。円紫シリーズ、覆面作家シリーズ、『語り女たち』『ひとがた流し』など多数。

宮部 みゆき
宮部 みゆき

ミヤベ ミユキ

作家。『龍は眠る』『火車』『理由』『模倣犯』『名もなき毒』『楽園』など多数。

この本の内容

本の目利き二人の議論沸騰し、迷い、悩み、選び抜かれたとっておきのお薦め短篇12篇。半村良「となりの宇宙人」、黒井千次「冷たい仕事」、小松左京「むかしばなし」、城山三郎「隠し芸の男」、吉村昭「少女架刑」、吉行淳之介「あしたの夕刊」、山口瞳「穴」、多岐川恭「網」、戸板康二「少年探偵」など、意外な作家の意外な逸品、胸に残る名作をお楽しみ下さい。文庫オリジナル。

この本の目次

となりの宇宙人(半村良)
冷たい仕事(黒井千次)
むかしばなし(小松左京)
隠し芸の男(城山三郎)
少女架刑(吉村昭)
あしたの夕刊(吉行淳之介)
穴―考える人たち(山口瞳)
網(多岐川恭)
少年探偵(戸板康二)
誤訳(松本清張)
考える人(井上靖)
鬼(円地文子)

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