田中清玄自伝
昭和史を駆け抜けた男の
「夢と真実」
戦前は武装共産党の指導者、戦後は国際石油戦争に関わるなど、激動の昭和を侍の末裔として多彩な人脈を繰りながら駆け抜けた男の「夢と真実」。
侍の末裔としての自負に支えられた彼の人生は、波乱に富んだものだった。戦前は武装共産党の指導者として活躍したが、転向後は昭和天皇への直言や共産勢力との対決、そして国際石油取引での暗躍や〓(とう)小平、オットー大公との交流、それに今西錦司とハイエクの対談を企画するなど、激動の時代を鋭い先見性と度胸で生き抜いた。その痛快な人生は昭和の裏面史そのものである。二年間に及ぶロングインタビューを元に、自伝として編纂したもの。
第1章 会津武士と武装共産党(流れている会津武士の血
出獄後にもらった一万円 ほか)
第2章 昭和天皇と玄峰老師(獄中結婚のいきさつ
山本玄峰老師の膝下で修行 ほか)
第3章 オットー大公と田岡一雄(米ソ諜報機関が接触
全学連に資金を提供 ほか)
第4章 世界の石油と〓(とう)小平(アブダビ首長との出会い
失敗した北海原油工作 ほか)
第5章 ハイエク教授と今西錦司教授(素晴らしい経済人たち
歴代総理の人物月旦 ほか)
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