徘徊老人の夏

種村 季弘

行ったきり、も悪くない。

行ったきり、も悪くない。むかし住んだ街やひなびた温泉街の路地の奥には、現実と虚構の錯綜した種村ワールドが待っている。
【解説: 石田千 】

徘徊老人の夏
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 735円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:た-1-11
  • 刊行日: 2008/07/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-42442-6
  • JANコード:9784480424426
種村 季弘
種村 季弘

タネムラ スエヒロ

1933年東京生まれ。1958年東京大学文学部卒業。ドイツ文学者。該博な博物学的知識を駆使して文学、美術、映画など多彩なジャンルで評論活動を続ける。編著書に『東京百話(天・地・人)』『書物漫遊記』『贋物漫遊記』『謎のカスパール・ハウザー』『不思議な石のはなし』など多数。2004年逝去。

この本の内容

「また出てきたんだよ、じいさんが」…このひとはふだんは老人養護施設におとなしく入居しているが、発作的にベッドを脱走して横浜の場外馬券売り場で有金をはたく。勝てば野毛の飲食街でえんえんと飲み続ける。すっからかんになったところで箱根のK・Hさん宅に転げ込む。(「徘徊老人の夏」より)ありふれた日常から別世界へと誘う、諧謔と機知にあふれたエッセイの数々。

この本の目次

徘徊老人の夏(浮世風呂世間話
徘徊老人の夏
コイン空間ベイビーズ
私の貧乏物語 ほか)
途中下車旅行(別府ラーメン
野次馬道中記
地酒
風倉匠 ほか)
徘徊老人その後

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