公安調査庁の深層
CIAとの秘密協力、研修委託……
元公安調査官が明かす情報組織の実像
インテリジェンス・ブームの裏で、なぜ公安調査庁は迷走しているのか。調査官としての体験やCIAでの研修を紹介しながら、組織強化の可能性を探る。
オウム事件と9・11テロを契機にインテリジェンスは大きな注目を集めるようになった。しかし元公安調査庁トップを巻き込んだ「総聯疑惑」や海上自衛隊の情報漏洩など、日本の情報機関は混迷を極めている。情報公開が原則の民主制度と、謀略も含む情報活動とはどう両立するのだろうか。職員としての体験やCIAでの研修も交えながら公調の過去と現在を検証し、わが国の治安情報組織の可能性を探る。
第1章 「総聯疑惑」の闇を読み解く
第2章 公安調査庁は何をしているか
第3章 情報機関の国際協力
第4章 CIA研修日誌
第5章 正しい情報の見分け方
第6章 対外情報機能を強くする方法
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