小川未明集 幽霊船 文豪怪談傑作選

小川 未明 著 , 東 雅夫 編集

童話だけじゃない
妖美で幻想的な恐怖譚

「赤い蝋燭と人魚」の作者はじつは優れた怪談語りだった。小泉八雲とメーテルリンクに深く影響を受けた未明の、珠玉の怪奇幻想小説集。

小川未明集 幽霊船 文豪怪談傑作選
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 945円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:ふ-36-9
  • 刊行日: 2008/08/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:978-4-480-42471-6
  • JANコード:9784480424716
小川 未明
小川 未明

オガワ ミメイ

作家・児童文学者。新潟に生まれ東京専門学校大学部(現・早稲田大学)に進学、坪内逍遙や島村抱月、小泉八雲の講義を受ける。1904年に処女作「漂浪児」を発表、作家となる。26年、東京日日新聞で童話作家宣言をし、以後、「日本のアンデルセン」と称される活躍をした。童話の代表作に「赤い蝋燭と人魚」「野薔薇」など。

東 雅夫
東 雅夫

ヒガシ マサオ

1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)、『怪談文芸ハンドブック』『江戸東京 怪談文学散歩』ほか、編著に『文豪てのひら怪談』など。

著者に関する情報

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この本の内容

「赤い蝋燭と人魚」をはじめとする童話作家としての令名に隠れて、不当に埋没を余儀なくされた小川未明の怪奇幻想小説を集大成。百合に化身する子供や死をもたらす旅僧、廃屋に棲まう巫女…メーテルリンクや小泉八雲、心霊主義や象徴派芸術の影響を色濃く湛えつつ、仄暗い北国の風土に培われた妖美な幻想と幽玄な怪異の世界は、現代の読者を震撼させるに違いない。全集未収録作品も多数収録。

この本の目次

過ぎた春の記憶
百合の花
稚子ヶ淵
嵐の夜
越後の冬
迷い路
不思議な鳥
黄色い晩

抜髪
老婆

凍える女
蝋人形
赤い蝋燭と人魚
金の輪
白い門のある家
薔薇と巫女
幽霊船
暗い空
捕らわれ人
森の暗き夜

悪魔
森の妖姫

日没の幻影
北の冬
面影
夜の喜び
貸間を探したとき

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