縄文人追跡
縄文人からのメッセージ
格差の存在、縄文的医療体制、世代を超え築かれる記念物・・・縄文人との対話を続ける第一人者が、新たな縄文人像を描き出す。
【解説: 谷口康浩 】
副葬品が示す「格差社会」の存在、農耕民並みの高い虫歯保有率、代々百年以上の歳月を費やし作る巨大なモニュメント…縄文人は何を食べ、どのような社会を作り、どのような世界観を持っていたのか。そして、縄文一万年の繁栄が育んだ、日本人の「文化的遺伝子」とは。縄文人との対話を続ける第一人者が、私たちの常識を覆す最新の「縄文人像」を描き出す。
プロローグ どこよりも早い新文化の火の手
1 縄文人骨を読む(科学的データで迫る“身体的特徴”
遺骨に残る潜水漁法の跡“生活者の顔” ほか)
2 縄文人の原風景(狩猟が生んだ「嫁入り型」“結婚”
聖なる場としての住居“ウチとソト” ほか)
3 日本人に刷り込まれた「文化的遺伝子」(いまに伝わる古代の祈り“蹲踞の習俗”
人間と神の世界の中間に“子供の位置” ほか)
4 縄文人の影を追って(石鏃をめぐる伝説“正体を追う”
各地に残る巨人の伝説“貝塚の発見” ほか)
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