室生犀星集 童子 文豪怪談傑作選
美しく、哀しく、
そして妖しい。
犀星文学の真骨頂。
失った幼子への想い、妻への鬱屈した思い、幻惑される都市の暗闇……すべてが幻想恐怖譚に結実する。身震いするほどの名作を集めた珠玉の1冊。
金魚の少女と「をぢさま」の妖美な交歓を描いた名作「蜜のあはれ」で、新世代の読者を瞠目せしめた室生犀星の文学には、森茉莉をはじめとする熱烈な信奉者も数多い。早世した愛児との死後の交流を哀切に描いた一連の幽霊譚、故郷金沢の天狗や水妖の話、モダン都市浅草の闇に明滅する電気娘の妖異など、不世出の詩人作家・犀星が遺した怪異譚の傑作を集大成。全集未収録・初文庫化作品を満載。
童話
童子
後の日の童子
みずうみ
蛾
天狗
ゆめの話
不思議な国の話
不思議な魚
あじゃり
三階の家
香爐を盗む
幻影の都市
しゃりこうべ
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