誰も書かなかった日本医師会
日本最強の圧力団体
戦後医療行政に深く関わってきた日本医師会。武見太郎氏とも親交の深かった著者による読み応えある精緻なルポルタージュ。医療改革関連年表付。
戦後の医療行政に深く携わってきた日本医師会。四半世紀の長きにわたり会長を務め、強烈なリーダーシップを発揮した「ケンカ太郎」こと武見太郎氏をはじめ、歴代会長らへの丹念な取材を40年以上重ねてきた著者が、この「日本最強の圧力団体」の深層をえぐり出す。同時に本書は、転換期を迎えた現行の医療制度の歴史をたどり、その行く末を占うものでもある。戦後の医療制度年表を巻末に掲載。
プロローグ 日本医師会の五〇年
第1章 戦後医療行政のはじまり―武見太郎時代の幕開けへ
第2章 反官僚・反自民―武見政権の樹立と安定
第3章 欲張り村の村長たち―武見太郎の奮闘
第4章 医師優遇税制撤廃―武見時代の終わり
第5章 医療費亡国論―花岡堅而会長時代(1982〜83)
第6章 老齢医療の問題―羽田春免会長時代(1984〜91)
第7章 「家庭医」構想をめぐって―村瀬敏郎会長時代(1992〜95)
第8章 医療のグランドデザインへ―坪井栄孝会長時代(1996〜2004)
第9章 新しいリーダーシップの台頭
エピローグ 日本医師会の二十一世紀
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