あきらめた恋ゆえの究極の恋

まわりの反対で婚約者と別れたアン。しかし八年後思いがけない再会が。繊細な恋心をしみじみと描くオースティン最晩年の傑作。読みやすい新訳。

説得
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 998円(税込)
  • Cコード:0197
  • 整理番号:お-42-7
  • 刊行日: 2008/11/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-42534-8
  • JANコード:9784480425348
ジェイン・オースティン
ジェイン・オースティン

オースティン,ジェイン

1775〜1817。イギリスの小説家。おもに結婚話を題材とした、平凡な日常生活のドラマを皮肉とユーモアをもって描き、完璧な芸術へ高めたと言われる。一見同工異曲の結婚話だが、六冊の長篇小説のヒロインたちはすべてタイプが違い、異なった趣向が凝らされていることも特筆に値する。

中野 康司
中野 康司

ナカノ コウジ

1946年神奈川県生まれ。東京外国語大学卒業。東京都立大学教授を経て青山学院大学教授。訳書にJ.オースティンの長編小説6作品の個人全訳、E.M.フォースター『天使も踏むを恐れるところ』『小説の諸相』、L.ストレイチー『てのひらの肖像画』『ヴィクトリア朝偉人伝』など。

この本の内容

准男爵の娘アン・エリオットは二十七歳、独身で、影の薄い存在だ。八年前、周囲から反対されて海軍軍人のウェントワースとの結婚をあきらめたことが、いまだにアンの心に影を落としている。しかし、そんなアンに思いがけない再会が待ち受けていた。イングランドの美しい自然を舞台に、人生の移ろいと繊細な恋心をしみじみと描くオースティン最晩年の傑作。定評ある読みやすい新訳で贈る。

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