私の文学漂流

吉村 昭

夫婦作家、誕生の秘話

小説家への夢はいくら困窮しても、変わることはなかった。同志である妻と逆境を乗り越え、太宰賞受賞するまでの作家誕生秘話。
【解説: 稲葉真弓 】

私の文学漂流
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 630円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:よ-1-6
  • 刊行日: 2009/02/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-42560-7
  • JANコード:9784480425607
吉村 昭
吉村 昭

ヨシムラ アキラ

1927―2006年。東京生まれ。学習院大学中退。66年、「星への旅」により太宰治賞受賞。73年「戦艦武蔵」「関東大震災」などにより菊池寛賞受賞。79年「ふぉん・しいほるとの娘」(吉川英治文学賞)、85年「冷い夏、熱い夏」(毎日芸術賞)、「破獄」(読売文学賞)、94年「天狗争乱」(大佛次郎賞)、97年より日本藝術院会員。

著者に関する情報

追悼・吉村昭[全文を読む]

この本の内容

「妻は、昼間、子供が寝ている間に小説を書き、私が勤めから帰ってくると、ただ一つしかない食卓を私に明け渡し、私は深夜まで書く」。傾倒する川端康成らの作品を筆写し、三島由紀夫等を訪問した大学文芸部時代。小説を書くという初志は、困窮しても、何度賞を逃しても消えることはなかった。同志である妻と逆境を乗り越え、太宰治賞を受賞するまでの作家誕生秘話。

この本の目次

読書から習作へ
大学文芸部時代
大学中退、結婚、放浪
同人雑誌と質店
贋金づくり
「文学者」の復刊
芥川賞候補
二通の白い封筒
睡眠五時間
小説を観る眼
会社勤め
危機
妻の受賞
『星への旅』と『戦艦武蔵』
太宰治賞

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