セザンヌ物語 吉田秀和コレクション
描いて描いて、その末に、
セザンヌは永遠を思うに至った
セザンヌはどこから出発し、どこに到達したか―その芸術の放射する精神的品位に惹かれた著者の、絵と対話する喜びにあふれる美術論。
セザンヌはどこから出発して、どこに到達したのか―近代的美学の枠組みからはなれてなおその芸術から放射される“精神的な品位”に惹かれた著者の渾身の美術論。自然のすべて、人間精神の姿におよぶ宇宙を画布のなかに捉えつくすという高い志を持して生き、描いて描いて、ついに永遠を思うに至ったセザンヌの創造の極点に迫る。
終りにあたってのはしがき
まずゴーギャンに寄って
ゴーギャンとドゥガ
ゴーギャンからセザンヌへ
ドラクロワとゴッホ
セザンヌにおける「線」
セザンヌとパースペクティヴ
ピサロのそばで
風のなかで
新しい「風景画」の誕生
写真の光景と「風景画」
「深さ」を色彩で
セザンヌの静物画
「ジェフロワの肖像」とりんご
りんご
「シャトー・ノワール」と「サント・ヴィクトワール」
人物画
「水浴する女たち」
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