春画のからくり
女も男も濡れ勃ち、笑う
春画では、女性の裸だけが描かれることはなく、男女の絡みが描かれる。男女が共に楽しんだであろう性表現に凝らされた趣向とは。図版多数。
春画では、女性の裸体だけが描かれることはなく、男女の絡みが描かれる。男性のための女性ヌードではなく、男女が共にそそられ、時に笑いながら楽しむものだったと考えられる。また、性交場面を際立たせるために、顔と性器以外は、衣装で隠された。「隠す・見せる」「覗き」等の視点から、江戸のエロティシズムの仕掛けが明らかになる。図版豊富。
いけないヌードから正しい春画へ
江戸はトランス・ジェンダー
春画の隠す・見せる(初期の浮世絵春画
「隠す・見せる」の深化
春信の色彩感覚と物語性 ほか)
春画における覗き(初期浮世絵の覗き
豆男と覗き―鈴木春信
湖龍斎と春章 ほか)
エロティックな布(春画の中の布
『源氏物語』の中の織物
中世文学のテクスタイル―『平家物語』『太平記』 ほか)
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