女たちの荷風
どんなに手痛い目にあっても
色恋はやめられぬ
荷風と女たちとの邂逅を、当時の資料に丁寧に当たり生き生きと蘇るように描き出す。「愛人一覧表」やそれ以外の女性も多数登場。
【解説: 清水哲男 】
夜の疲れを引きずったままの朝の女郎衆を見て、「あれが美しく見えなくちゃあ、小説は書けませんぜえ」と荷風は言ってのけた。奔放なことで有名な荷風の女性関係だが、著者は当時の資料に丁寧にあたりその虚実に迫る。また、引用とともに男女の様が生き生きと蘇る。荷風自身が記した「愛人一覧表」の16人はもとより、それ以外の女性も多数登場。十人十色、百人百色。
めざめのころ
深川の恋
異国で別れた女
二度の結婚と離婚
人騒がせな「文学芸者」
男の後悔
性懲りもなく
終生の愛人と男の夢
墨東の女たち
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