宮本武蔵 剣と思想

前田 英樹

すべてのものに、
予め<勝つ>!
『五輪書』の真実を読み解く。

武蔵が兵法の探究を通じて{掴}んだ、あらゆる人間の生を貫く「実の道」とは何か。『五輪書』を読み解き、その思想の剣術を語る。
【解説: 石川忠司 】

宮本武蔵 剣と思想
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 756円(税込)
  • Cコード:0123
  • 整理番号:ま-37-1
  • 刊行日: 2009/11/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-42662-8
  • JANコード:9784480426628
前田 英樹
前田 英樹

マエダ ヒデキ

1951年大阪生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。現在、立教大学現代心理学部教授。批評的散文の執筆を仕事とし、主な著書に『独学の精神』(ちくま新書)、『言語の闇をぬけて』(書肆山田)、『言葉と在るものの声』『セザンヌ 画家のメチエ』(以上、青土社)、『絵画の二十世紀』(NHKブックス)、『倫理という力』(講談社現代新書)、『小林秀雄』(河出書房新社)、『在るものの魅惑』(現代思潮社)、『剣の思想』(甲野善紀氏との共著、青土社)などがある。新陰流剣術の遣い手としても知られ、「新陰流・武術探求会」を主宰している。

この本の内容

宮本武蔵は、単なる剣術遣いではない。道具を使い切って生きる「実の道」という激しい理想を、現実に歩き通した唯一の人である。その思想は思想と呼ぶには端的でありすぎ、その兵法は兵法と呼ぶには生活の万般に侵入しすぎる。彼は呆れるほど平俗なものを、誰もが息をのむ高さにまでひとり悠々と導いた。本書は『五輪書』を丹念に読み解き、武蔵の剣術の精髄を具体的に説き明かす。

この本の目次

第1講 武蔵という人(武蔵論争
吉川英治の参戦 ほか)
第2講 武蔵の方法(上泉伊勢守と「流儀」
上泉伊勢守の無敵伝説 ほか)
第3講 武蔵の剣(二刀について
「吊り腰」の教え ほか)
第4講 実の道を行く(武蔵と宗矩
「独り太刀をとつて」 ほか)
補講 型を生きる(兵法に「型」があること
武蔵が作った型 ほか)

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