江戸百夢 ─近世図像学の楽しみ
「るつぼ」日本を
百の図像で読む
世界の都市を含みこむ「るつぼ」江戸の百の図像(手拭いから彫刻まで)を縦横無尽に読み解く。芸術選奨文科大臣賞、サントリー学芸賞受賞。
何があってもおかしくない「江戸」時代。何が起こっても不思議でない都市「江戸」。それは、アムステルダムも蘇州もソウルも含みこむ場所であり、彫刻、絵画から手拭いまで、百のお多福、蝶、馬が駆け巡り、ベルニーニのエクスタシーもフェルメールの新興市民も全てをるつぼのように内在させていた。それら図像を縦横無尽に読み解く快著。芸術選奨文科大臣賞、サントリー学芸賞受賞。
大根だって死ねばスター
蝶々だけの宇宙
猿も気からモデル
河原のまいにち
西洋東洋渾然一体
謎の花々
お多福をもういちど
猫も踊る世の中
獅子が空を飛ぶ
馬は二つの宇宙を駆けめぐる〔ほか〕
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