「即興詩人」のイタリア

森 まゆみ

ローマへ、そして地中海へ
第12回JTB紀行文学
大賞受賞作

森鴎外訳「即興詩人」に誘われ、著者はイタリアを訪ね歩く。豊穣な歴史、文化、美術、音楽などにも触れた文学紀行エッセイ。
【解説: 武谷なおみ 】

「即興詩人」のイタリア
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 998円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:も-11-9
  • 刊行日: 2011/05/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:416
  • ISBN:978-4-480-42825-7
  • JANコード:9784480428257
森 まゆみ
森 まゆみ

モリ マユミ

1954年東京都生まれ。84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』創刊。近代建築の保存や上野不忍池保全などにも関わり、NTT全国タウン誌大賞、サントリー地域文化賞を受賞。著書に『一葉の四季』『円朝ざんまい』『手に職。』『女三人のシベリア鉄道』『大阪不案内』『東京ひがし案内』『明るい原田病日記』など多数。本書で第12回JTB紀行文学大賞を受賞。

この本の内容

「ロオマに往きしことある人はピアツツア、バルベリイニを知りたるべし」、文語による翻訳の精華といわれる鴎外訳「即興詩人」。作中の一文一文に導かれ、著者は作品の舞台であるイタリアを端から訪ね歩く。今も語る風景は単なる観光案内にとどまらず、豊穣なヨーロッパの歴史、文化、美術、音楽の姿を垣間見せる。練達の著者による文学紀行エッセー。第12回JTB紀行文学大賞受賞作。

この本の目次

1 ローマに生れて(バルベリイニ広場
骸骨寺 ほか)
2 吾友ベルナルドオ(コリゼエオ
曠野 ほか)
3 黒い瞳の歌姫(恋の毒
ローマの謝肉祭 ほか)
4 いざ地中海へ(ツスクルム
トルレ、ヂ、トレ、ポンテ ほか)
5 ナポリの即興詩人(サン、カルロ劇場
ソレントへ ほか)
6 流離と再会(チヲリ
ネピ、テルニイ ほか)

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