ちくま哲学の森 3 悪の哲学
鶴見 俊輔 編著 , 安野 光雅 編集 , 井上 ひさし 編集 , 森 毅 編集 , 池内 紀 編集 , ダンテ・アリギェリ 著 , 日夏 耿之介 翻訳 , 宮澤 賢治 著 , 坂口 安吾 著 , 花田 清輝 著 , 中野 好夫 著 , アウグスティヌス 著 , 山田 晶 翻訳 , サマセット・モーム 著 , 龍口 直太郎 翻訳 , フラナリー・オコナー 著 , 須山 静夫 翻訳 , ペーター・キュルテン 著 , 池内 紀 翻訳 , フリードリッヒ・ニーチェ 著 , 氷上 英廣 翻訳 , 貝塚 茂樹 著 , 司馬 遷 著 , 福島 吉彦 翻訳 , ニッコロ・マキァヴェッリ 著 , 永井 三明 翻訳 , ラス・カサス 著 , 染田 秀藤 翻訳 , フランツ・ファノン 著 , 鈴木 道彦 翻訳 , 浦野 衣子 翻訳 , カール・マルクス 著 , 三浦 和男 翻訳 , 武田 泰淳 著 , 色川 武大 著 , フェードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー 著 , 小沼 文彦 翻訳 , イェンス・ペーター・ヤコブセン 著 , 山室 静 翻訳 , 柳田 國男 著 , 親鸞 著 , 増谷 文雄 和訳
善人なおもて往生をとぐ、
いわんや悪人をや。
悪人礼賛(中野好夫)善良な田舎者(オコナー)蒼白の犯罪者(ニーチェ)陰謀について(マキアヴェリ)善人ハム(色川武大)歎異抄(親鸞)など22篇
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![鶴見 俊輔](/noimg/noimg_author.gif)
鶴見 俊輔
ツルミ シュンスケ
1922年、東京生まれ。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。交換船で帰国後、海軍嘱託としてジャカルタ在勤武官府勤務。46年、丸山眞男らと『思想の科学』を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。京大助教授、東工大助教授、同志社大教授を経て70年より著述業。著書に『いま家族とは』、『本音を聴く力』(福島美枝子と共著)、『家の神』(写真:安達浩)など。他に『鶴見俊輔集』全12巻・続篇5巻がある。
![安野 光雅](/photo/author/medium/000605.jpg)
安野 光雅
アンノ ミツマサ
1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『安野光雅文集』(全6巻)『片想い百人一首』などがある。(写真:広石修)
![森 毅](/photo/author/medium/001565.jpg)
森 毅
モリ ツヨシ
1928年東京生まれ。東京大学数学科卒業。京都大学教養部教授を長く務める。著書に『まちがったっていいじゃないか』(ちくま文庫)、『数学の歴史』(講談社学術文庫)、『対談 数学大明神』(安野光雅氏と共著、ちくま学芸文庫)ほか多数。2010年7月逝去。
![池内 紀](/noimg/noimg_author.gif)
池内 紀
イケウチ オサム
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。主な著書に、『ウィーン・都市の詩学』(73年)、『諷刺の文学』(78年・亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(94年・講談社エッセイ賞)、『見知らぬオトカム――辻まことの肖像』(97年)、『ゲーテさんこんばんは』(2001年・桑原武夫学芸賞)、『二列目の人生』(03年)、『ひとり旅は楽し』(04年)、『森の紳士録』(05年)、『池内紀の仕事場』(全8巻・04年−05年)など。主な訳書に、カネッティ『眩暈』(1972年)、ジュースキント『香水』(88年)、ロート『聖なる酔っ払いの伝説』(89年)、ゲーテ『ファウスト』(99年・毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全6巻・2000年−02年・日本翻訳文化賞)など。
![坂口 安吾](/noimg/noimg_author.gif)
坂口 安吾
サカグチ アンゴ
1906-1955。新潟市の生まれ。本名は炳五。中学を放校されて上京、東洋大でインド哲学、アテネ・フランセでフランス文学を学ぶ。「木枯の酒倉から」「風博士」によって、一部の注目をあびる。戦争中は「日本文化私観」「青春論」などの卓抜なエッセイを書きつづけ、戦後、「白痴」「堕落論」で一挙に世に出た。独特の発想と視点をもった文明批評や、「不連続殺人事件」などの探偵小説もある。
![サマセット・モーム](/noimg/noimg_author.gif)
サマセット・モーム
モーム,サマセット
1874~1965。20世紀最大の作家。聖トマス病院医学校で医師免許を得た後、文学の道に転じる。青年の苦悩と自立を描いた自伝的小説『人間の絆』は教養小説の白眉。第一次大戦では、英国政府の密命をおびて戦時下のロシアに潜入、ケレンスキー内閣支援に奔命する。『お菓子とビール』、『コスモポリタンズ』など数々の長・短編小説の傑作を残す。
![フラナリー・オコナー](/photo/author/medium/000472.jpg)
フラナリー・オコナー
オコナー,フラナリー
(1925-1964)アメリカの作家。アメリカ南部ジョージア州で育つ。O・ヘンリー賞を4回受賞し、短篇の名手として知られる。短篇集に『善人はなかなかいない』(1955年)、『すべて上昇するものは一点に集まる』(1965年)、長編小説に『賢い血』(1952年)、『激しく攻むる者はこれを奪う』(1960年)、エッセイ集『秘義と習俗』(1969年)、書簡集『存在することの習慣』(1979年)など。
![池内 紀](/noimg/noimg_author.gif)
池内 紀
イケウチ オサム
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。主な著書に、『ウィーン・都市の詩学』(73年)、『諷刺の文学』(78年・亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(94年・講談社エッセイ賞)、『見知らぬオトカム――辻まことの肖像』(97年)、『ゲーテさんこんばんは』(2001年・桑原武夫学芸賞)、『二列目の人生』(03年)、『ひとり旅は楽し』(04年)、『森の紳士録』(05年)、『池内紀の仕事場』(全8巻・04年−05年)など。主な訳書に、カネッティ『眩暈』(1972年)、ジュースキント『香水』(88年)、ロート『聖なる酔っ払いの伝説』(89年)、ゲーテ『ファウスト』(99年・毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全6巻・2000年−02年・日本翻訳文化賞)など。
![フリードリッヒ・ニーチェ](/photo/author/medium/000477.jpg)
フリードリッヒ・ニーチェ
ニーチェ,フリードリッヒ
(1844−1900)旧来の西洋哲学・文化に激しい攻撃を加え、20世紀思想に決定的な影響を与えた哲学者。主著は『悲劇の誕生』『ツァラトゥストラ』『この人を見よ』等。
![司馬 遷](/noimg/noimg_author.gif)
司馬 遷
シバ セン
前145年頃〜前86年頃。前漢時代の歴史家。父・司馬談の遺命にしたがい、史書編纂の仕事に着手。武帝の怒りを買い、前98年、宮刑に処せられる。史書は、「太史公書」130巻として完成。のち『史記』と称される。
![ニッコロ・マキァヴェッリ](/noimg/noimg_author.gif)
ニッコロ・マキァヴェッリ
マキャヴェッリ,ニッコロ
1469〜1527年。フィレンツェ共和国が輩出した偉大な政治思想家。カリスマ権力者による政治主導を訴えた『君主論』や、リウィウスの『ローマ史』に学び国家経営のあり方を説いた本書『ディスコルシ──「ローマ史」論』など、政治に関する古典的名著を数多く残している。
![柳田 國男](/photo/author/medium/002489.jpg)
柳田 國男
ヤナギタ クニオ
(1875−1962)兵庫県に生まれる。幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省、貴族院勤務を経て、朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行し、民俗学への関心を深める。1909年、日本初の民俗誌『後狩詞記』を発表、以後『遠野物語』から晩年の『海上の道』に至るまで多大な業績を遺す。
銘文(ダンテ・アリギェリ)
毒もみのすきな署長さん(宮澤賢治)
湯の町エレジー(坂口安吾)
マザー・グース・メロディー(花田清輝)
悪人礼賛(中野好夫)
仲間と犯した窃盗のこと(アウグスティヌス)
困ったときの友(モーム)
善良な田舎者(F.オコナー)
尋問調書・補遺(P.キュルテン)
蒼白の犯罪者(ニーチェ)〔ほか〕
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