友だち幻想 

菅野 仁

「みんな仲良く」は幻想です。

「みんな仲良く」という理念、「私を丸ごと受け入れてくれる人がきっといる」という幻想の中に真の親しさは得られない。人間関係を根本から見直す、実用的社会学の本。

友だち幻想 
  • シリーズ:ちくまプリマー新書
  • 756円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:79
  • 刊行日: 2008/03/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:160
  • ISBN:978-4-480-68780-7
  • JANコード:9784480687807
菅野 仁
菅野 仁

カンノ ヒトシ

1960年宮城県仙台市生まれ。89年東北大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得。東北大学文学部助手などを経て、96年宮城教育大学教育学部助教授、06年より同大学教授。専攻は社会学(社会学思想史・コミュニケーション論・地域社会論)。G.ジンメルやM.ウェーバーなど古典社会学の現代的な読み直しをベースとし、「“自分の問題”として〈社会〉について考えるための知的技法の追究」をテーマに、考察を続けている。著書に『友だち幻想──人と人の〈つながり〉を考える』(ちくまプリマー新書)、『ジンメル・つながりの哲学』(NHKブックス)、『愛の本──他者との〈つながり〉を持て余すあなたへ』(PHP研究所)、共著に『社会学にできること』(ちくまプリマー新書)、『コミュニケーションの社会学』(有斐閣)、『いまこの国で大人になるということ』(紀伊國屋書店)、『はじめての哲学史』(有斐閣)など

著者からのメッセージ

〈臨床の社会学〉に寄せて──『友だち幻想』をめぐって[全文を読む]

この本の内容

友だちは何よりも大切。でも、なぜこんなに友だちとの関係で傷つき、悩むのだろう。人と人との距離感覚をみがいて、上手に“つながり”を築けるようになるための本。

この本の目次

第1章 人は一人では生きられない?
第2章 幸せも苦しみも他者がもたらす
第3章 共同性の幻想―なぜ「友だち」のことで悩みは尽きないのか
第4章 「ルール関係」と「フィーリング共有関係」
第5章 熱心さゆえの教育幻想
第6章 家族との関係と、大人になること
第7章 「傷つきやすい私」と友だち幻想
第8章 言葉によって自分を作り変える

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