愛蔵版『正法眼蔵』読解 1
日本文化史上、また仏教思想史上屈指の名著『正法眼蔵』。古来、難解をもって聞こえてきたが、そこでは一体何が語られているのか。その真髄はテクストにある。テクストとは、ただひたすら読み解かれるべきものとして現前する。読むということは、既得の知識を本文に当てはめたり、本文から新たな知識を獲得することではない。逆にあらゆる知識の束縛を打ち破り、そこから抜け出していく行為なのだ。常に世界へ、未来へと開かれている『正法眼蔵』の「七十五巻本」と「十二巻本」の全文を各段落ごとに掲げ、それぞれを精緻に読み解く。本巻は、第一 現成公案、第二 摩訶般若波羅蜜、第三 仏性、第四 身心学道、第五 即心是仏、第六 行仏威儀、第七 一顆明珠、第八 心不可得まで収録。
第1 現成公案
第2 摩訶般若波羅蜜
第3 仏性
第4 身心学道
第5 即心是仏
第6 行仏威儀
第7 一顆明珠
第8 心不可得
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