中庸、ときどきラディカル

小谷野 敦 著 , 小谷野 敦

右か左か? 国家論もジェンダー論も、結局はどちらかに傾斜してしまう。正気を保ちながらバランスをとり続けるのは難しい。思想の根源を問いただす果敢な論考。

中庸、ときどきラディカル
  • シリーズ:単行本
  • 1,680円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2002/09/25
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:272
  • ISBN:4-480-81445-0
  • JANコード:9784480814456
小谷野 敦
小谷野 敦

コヤノ アツシ

1962年茨城県生まれ。本名読み・あつし。東京大学文学部英文科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。1990−92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。学術博士(超域文化科学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。文芸批評、小説、演劇、歴史、男女論などフィールドは幅広く、独自の「男性論」を展開。また、論壇・文壇のもたれ合いへの鋭い批判も行なっている。著書に『夏目漱石を江戸から読む』(中公新書)、『江戸幻想批判』『リアリズムの擁護』(新曜社)、『〈男の恋〉の文学史』(朝日選書)、『もてない男』『バカのための読書術』(ちくま新書)、『日本売春史』(新潮選書)、『退屈論』(河出文庫)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『恋愛の昭和史』(文春文庫)など多数。小説に『悲望』『童貞放浪記』(幻冬舎)、『美人作家は二度死ぬ』(論創社)。

小谷野 敦
小谷野 敦

コヤノ トン

1962年茨城県生まれ。本名読み・あつし。東京大学文学部英文科卒、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。1990−92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、文筆家。著書に『もてない男』『バカのための読書術』(ちくま新書)、『〈男の恋〉の文学史』(朝日選書)、『日本売春史』(新潮選書)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『恋愛の昭和史』(文春文庫)、『現代文学論争』(筑摩選書)ほか多数。小説に『悲望』『童貞放浪記』(幻冬舎)、『母子寮前』(文藝春秋、芥川賞候補)などがある。

この本の内容

左翼では「弱者」とか「人権」といった言葉がむやみと使われ、右翼からは「国柄」などという意味不明の言葉が出てくる。こういう時勢の中で、正気を保ちながらバランスをとり続けるのはむずかしい。だが、あえてこのきつい地平に屹立する。それが「中庸」だ!健全なナショナリズムはありえないのか?穏当なフェミニズムはありえないのか?いま、最も根源的(ラディカル)な問いを立てる、果敢な論考。

この本の目次

改めて「主婦論争」を読む
「近現代史論争」に関するノート
セクシュアル・ハラスメントと思想・表現の自由
私的ナショナリズム論
「シナ」がいけなくて「チャイナ」がいい理由は?
英国の歴史教科書
学者失格!
近代国家の代案
遺伝を忘れようとする人たち
醜男論、美人論
文庫版『靖国』を読む
文学者の教育改革案
「男の貞操論」はなぜ消えたのか
売買春論はフェミニズムと手を切れるか?:「江戸幻想批判」ふたたび
「密告」は常に悪か

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可