風山房風呂焚き唄 山田風太郎エッセイ集成
風呂の焚口に茫然と座っているときれぎれなもの思いが頭を揺曳する。
明治の文学者の貧乏ぶりから死刑執行方法、執筆上の失敗談、「一握の牌」という歌まで、山荘の風呂釜の前で妄想は妄想をよぶ。旅、本などのエッセイ併収。
執筆上のうっかり話、明治の文学者の貧乏ぶりから死刑執行方法、はては「一握の牌」という歌つくりまで妄想はばたく長編エッセイ(表題作)をはじめ、旅、食べ物、読書をテーマにした垂涎のエッセイ群。
1 のんき旅(途中下車無用
山中の花 ほか)
2 食はおそうざいにあり(オキュート
ひとり酒 ほか)
3 読書ノート(挫折した人間としてとらえる―『真説宮本武蔵』(司馬遼太郎)
人生の本―『漱石書簡集』 ほか)
4 風山房風呂焚き唄(風山房風呂焚き唄)
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