食卓の上の小さな渾沌

四方田 犬彦

食卓の上の小さな渾沌
  • シリーズ:単行本
  • 1,575円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1987/08/27
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:234
  • ISBN:4-480-82234-8
  • JANコード:9784480822345
四方田 犬彦
四方田 犬彦

ヨモタ イヌヒコ

1953年西宮生まれ。東京大学で宗教学を、同人文系大学院で比較文学比較文化を学ぶ。ソウルの建国大学に始まり、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学などで客員教授、客員研究員を勤め、現在は明治学院大学教授として映画史の教鞭を執る。映画と文学を中心に、漫画、料理、都市論、現代思想をめぐり、批評活動を行なう。主な著書に『貴種と転生・中上健次』『漫画原論』(ちくま学芸文庫)、『見ることの塩 パレスチナ・セルビア紀行』(作品社)などがあり、サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞、桑原武夫学芸賞などを受けた。他にサイード、ボウルズ、パゾリーニの翻訳がある。

この本の内容

テーブルの上の小さな宇宙をめぐって、気鋭の批評家にして無類の食いしん坊が傾ける蘊蓄の数々。幼少時の舌の追憶から麺の形面上学へ、さらに食の達人たちに捧げられたオマージュへ。「口より入るすべて」に及ぶ軽やかで先鋭な文化論。食物批評・料理人類学。

この本の目次

1 aperitivo しょくぜんしゅ
2 antipasto おーどぶる(ひとりで食事をすることの孤独について
小僧の神様の神学
ビビンバ・コムプレックス)
3 primo piatto さいしょのおさら(ビビン冷麺
たくさんのパスタ
麺の思考)
4 secondo piatto にばんめのおさら(パリで1番安いフランス料理店
クリスト・コムプレックス
まっ昼間から呑むこと)
5 insalata さらだでいっぷく
6 formaggi ちいずもあるよ(モードとしての食事
みそ汁の神話作用
料理とセクシャリティ)
7 frutta くだもの(吉田健一における食うこと呑むこと
北大路魯山人における食うことと罵倒すること
白土三平における食うことと採集すること
石原吉郎における食うことと生存すること)
8 dolce さいごにあまいもの(アリスと消化の欲望
断食の教え)
9 il conto さておかんじょう

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可