明治文芸院始末記
明治末期文芸の保護と奨励をたて前に実は文芸の統制を狙って持ち上がった文芸院設立構想に対し漱石、鴎外など明治文人はどう対処したか。その気骨と節度は。
- シリーズ:単行本
- 2,630円(税込)
- Cコード:0095
- 整理番号:
- 刊行日:
1989/12/15
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:四六判
- ページ数:328
- ISBN:4-480-82271-2
- JANコード:9784480822710
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明治文人の気骨と節度。明治末期、文芸の保護と奨励を目的に文芸院設立構想が持ち上がった。しかし政府の真の狙いは、文芸の統制にあった。それに対して、漱石、鴎外を中心とする明治文人たちがどう対処したか。明治文人たちの示した気骨と節度を明らかにする。
富豪に文芸奨励金を懇請した石橋思案の思案
西園寺首相の文士招待と夏目漱石の返事
招宴を辞した二葉亭四迷―内田魯庵の友情、洋行前の二葉亭と漱石・鴎外
独歩と西園寺
荷風の雨声会入会前後―漱石・鴎外、そして御風
文人として見た西園寺公望
山県有朋と森鴎外、あるいは常磐会と観潮楼歌会
文芸院の設立は是か非か
文学とは一体なにものであるのか
小松英太郎と平田東助
鴎外と発売芸止問題
漱石の栄誉考と野田良之「栄誉考」と
文芸委員会に対する文士の反応―鴎外、抱月など
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