文壇栄華物語
中間小説誌を中心に戦後の文壇を華やかに彩った、作家たちと編集者の物語。文学に対する愛情が全面ににじみ出た、戦後文壇側面史。新田次郎賞受賞。
前作『文壇うたかた物語』に続いて、編集者の目から眺めたもう一つの戦後文壇史。有名・無名の作家、編集者が織りなす、筆一本に賭けた哀感の明け暮れ。
青山虎之助が「新生」を創刊する
菊池寛が文芸春秋社を解散する
武田麟太郎の急逝、散る花のなにをかいそぐ
織田作之助の上京とその死
焼跡の水上勉と和田芳恵
丹羽文雄と舟橋聖一の活躍
「苦楽」、「日本小説」の創刊
田村泰次郎が「肉体の門」を発表する
高見順が「深淵」の連載をはじめる
坂口安吾が「不連続殺人事件」を持ち込む〔ほか〕
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