来るべき書物
『骰子一擲』は、来るべき書物である。マラルメ論に収斂する全26章、現代フランスの代表的批評家の、『文学空間』と並ぶ主著、20年ぶりの改訳新版。
作品とは、作品に対する期待である。この期待のなかにのみ、言語という本来的空間を手段とし場所とする非人称的な注意が集中するのだ。『骰子一擲』は、来るべき書物である。―マラルメ論に収斂する全26章、モーリス・ブランショの主著、20年ぶりの改訳新版。
1 セイレーンの歌(想像的なものとの出会い
プルーストの経験)
2 文学的な問い(「幸福に世を終えられそうもない」
アルトー ほか)
3 未来なき芸術について(極限において
ブロッホ ほか)
4 文学はどこへ行くか?(文学の消滅
ゼロ地点の探究 ほか)
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