1970年転換期における『展望』を読む ─思想が現実だった頃

大澤 真幸 編集 , 斎藤 美奈子 編集 , 原 武史 編集 , 橋本 努 編集

あのとき、みんな、
何を考えていたのか。
私たちは今もなお、
あの問題圏のなかにいる。

激動の時代に思考の格闘を繰り広げた『展望』を読み直し「今」を考える。編集委員の基調論文と復刻論文、編集委員座談会から構成。筑摩書房創業70周年記念企画。

1970年転換期における『展望』を読む ─思想が現実だった頃
  • シリーズ:単行本
  • 2,520円(税込)
  • Cコード:0000
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2010/12/20
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:A5判
  • ページ数:480
  • ISBN:978-4-480-84294-7
  • JANコード:9784480842947
大澤 真幸
大澤 真幸

オオサワ マサチ

一九五八年〜長野県生まれ。社会学者。理論社会学専攻。元京都大学教授。八八年、『行為の代数学』(青土社)で注目され、以後、現代社会および日本社会について活発な評論活動を行う。著書に『身体の比較社会学』I・II(勁草書房)、『戦後の思想空間』(ちくま新書)、『文明の内なる衝突』(NHKブックス)、『帝国的ナショナリズム』(青土社)、『ナショナリズムの由来』(講談社)、『不可能性の時代』(岩波新書)など。二〇一〇年、個人誌『O』も刊行。

斎藤 美奈子
斎藤 美奈子

サイトウ ミナコ

一九五六年〜新潟県生まれ。文芸評論家。九四年、『妊娠小説』(筑摩書房)を上梓。以後、文芸作品を通して社会を見るというスタイルで活躍。他の著書に『読者は躍る』『モダンガール論』(以上、文春文庫)、『文章読本さん江』(筑摩書房/ちくま文庫)、『趣味は読書。』(平凡社/ちくま文庫)、『物は言いよう』(平凡社)、『冠婚葬祭のひみつ』(岩波新書)、『たまには、時事ネタ』『ふたたび、時事ネタ』(中央公論新社)、『本の本』(筑摩書房)など。

原 武史
原 武史

ハラ タケシ

一九六二年〜。東京都生まれ。政治学者。政治思想史専攻。明治学院大学教授。日経新聞記者として昭和天皇最晩年を取材した経験を持つ。著書に『大正天皇』(朝日選書)、『可視化された帝国』(みすず書房)、『滝山コミューン一九七四』(講談社/講談社文庫)、『昭和天皇』(岩波新書)、『皇居前広場』(ちくま学芸文庫)など。鉄道マニアとしても知られ、『鉄道ひとつばなし』『沿線風景』(以上、講談社)などの著書もある。

橋本 努
橋本 努

ハシモト ツトム

一九六七年〜東京都生まれ。社会学者。経済社会学専攻。北海道大学准教授。九四年に出した『自由の論法――ポパー・ミーゼス・ハイエク』(創文社) を皮切りに社会と自由をテーマにした『社会科学の人間学』(勁草書房)、『自由に生きるとはどういうことか』(ちくま新書)を刊行。他に、9・11以後の世界を論じた大著『帝国の条件』(弘文堂)、市場社会の倫理をさまざまな経済イデオロギーから考えた『経済倫理=あなたは、なに主義?』(懇談社メチエ)など。

この本の内容

戦後すぐに創刊された総合誌『展望』は、一時的な休刊を経て64年に復刊、78年まで刊行された。社会が大きく変動した時代、なにが論じられていたのか。編集委員が討議の上、各々のテーマを立て、重要論文をピックアップ。その意味を問う。

この本の目次

<夢の時代>大澤真幸編(作田啓一/橋川文三/山口昌男/中野美代子/真木悠介/大澤真幸);<中央線の空間政治学>原武史編(原武史/臼井吉見/西山夘三/松下圭一/川本三郎/竹内好×鶴見俊輔(対談)/吉本隆明);<新たな社会を創出する企て>橋本努編(竹内芳郎/福島新吾/上山春平/酒井角三郎/XYZ(鼎談時評)/花崎皋平+武藤一羊/橋本努);<市民と政治と文学と>斎藤美奈子編(斎藤美奈子/小田実/篠田一士/磯田光一/斎藤美奈子/石田郁夫/岡田さなえ/石牟礼道子/小沢遼子);<編集委員座談会>大澤真幸×斎藤美奈子×橋本努×原武史;<年表1960-1970>

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