戦後日本を決定した7年間

戦後日本の大枠は1945年から52年までのアメリカ占領下で決められたが、多くの謎や未解決の問題が残されている。その解明に挑んだ4人の専門家の白熱の討論の記録。

占領下日本
  • シリーズ:単行本
  • 2,415円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2009/07/23
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:464
  • ISBN:978-4-480-85791-0
  • JANコード:9784480857910
半藤 一利
半藤 一利

ハンドウ カズトシ

1930年、東京生まれ。53年、東京大学文学部卒業後、文藝春 秋社入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経 て現在、作家。『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞受賞)、『ノモンハンの 夏』(山本七平賞受賞)、『昭和史』(毎日出版文化賞特別賞受 賞)、『日本のいちばん長い日』『「真珠湾」の日』『遠い島ガダ ルカナル』『永井荷風の昭和』『清張さんと司馬さん』『日本国憲 法の二〇〇日』『聖断』『漱石先生お久しぶりです』『漱石先生大 いに笑う』『それからの海舟』『荷風さんの戦後』 『昭和史 探索』(全6巻)『昭和史残日録』『幕末史』など著書多数。

竹内 修司
竹内 修司

タケウチ シュウジ

1936年生まれ。東京外国語大学を卒業後、文藝春秋に入社し、2000年まで雑誌・書籍の編集に携わる。主な著書に『幻の終戦工作』がある。

保阪 正康
保阪 正康

ホサカ マサヤス

評論家。ノンフィクション作家。一九三九年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業。出版社勤務を経て著述活動に入る。日本近代史(とくに昭和史)の実証的研究、医学・医療の分野を検証する作品を発表している。第52回菊池寛賞受賞。本書と関連する時代をテーマとしたものに『五・一五事件─橘孝三郎と愛郷塾の軌跡』(中公文庫)、『死なう団事件─軍国主義下のカルト教団』(角川文庫)などがある。

松本 健一
松本 健一

マツモト ケンイチ

1946年群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。麗澤大学教授。評論・評伝・小説など多方面で活躍する。著書に『評伝北一輝』(全5巻、岩波書店)、『近代アジア精神史の試み』『大川周明』『竹内好論』『開国のかたち』(以上、岩波現代文庫)、『日本の近代1開国・維新」(中央公論新社)、『泥の文明』(新潮選書)、『海岸線の歴史』(ミシマ社)、『司馬遼太郎の「場所」』(ちくま文庫)など、共著に『占領下日本』(筑摩書房)などがある。

この本の内容

天皇の「人間宣言」、新憲法の制定、東京裁判の成り行き、検閲の実態、数々の謀略事件、そして朝鮮戦争…新生日本のグランド・デザインをめぐる国内の相克がGHQ内部の権力闘争と絡み合い、いまだに多くの謎と未解決の事件を孕んだまま過ぎ去ろうとしない時代の真実に迫る。現代日本を呪縛する「占領下」の出来事の深層。

この本の目次

「八月十五日」の体験
日本は「無条件降伏」をしたか
「一億総懺悔」の問題点
天皇とマッカーサーとの会談の真実
天皇が「人間」となった日
「堕落論」および「俳句第二芸術論」の衝撃
憲法第九条を発案したのは誰か
当用漢字・新かなはどうして採用になったのか
検閲はどう行なわれていたか
国敗れてハダカありき
“日本人民共和国”成立の可能性
『はるかなる山河』に生き残ったことの意味
東京裁判でパル判事が主張したこと
「デス・バイ・ヘンギング」という判決
『日本の黒い霧』の推理は正しいか
朝鮮戦争は「神風」だった?:古橋・湯川・黒澤の活躍
警察予備隊が編成されたとき
マッカーサーが忘れられた日

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