良い死
人はなぜ尊厳死を
「良きもの」とするのか。
自然で、はた迷惑にならず、自分で決める死…。こうした尊厳死の思想が孕む問題点を明らかにし、「生きたいなら生きられる」社会への道筋を粘り強く探究する。
たとえば病気のため、あるいは老衰のため、体が思うように動かせなくなり、自分を、生きる価値のない存在だと思ってしまう。そこから、尊厳死のような「自然な」死を選ぼうとする人も出てくる。しかし、「どのようであっても生きていけたらよい」と考えるなら、こうした死を法制化する遙か手前で考えるべきこと、なすべきことはたくさんある。ただ生きて存在することを妨げるこの社会を、「生きたいなら生きられる」社会へと変えていくには何が必要か、その方途を粘り強く探る。
序章 要約・前置き(要約と前置き
それがある場所:不死性
それがある場所:汎用性
それがある場所:反事実性・抗事実性)
第1章 私の死(私のことである、しかし
困難
他を害さない私のことか)
第2章 自然な死、の代わりの自然の受領としての生(人工/自然
生―政治
好き嫌いのこと
会ってしまうこと
思いを超えてあるとよいという思い
多数性・可変性
肯定するものについて)
第3章 犠牲と不足について(不安と楽観
避けられない場合
不足/の不在
移動/増加
どこから計るか
枯れ木に水、がよいについて
何が妨げているのか
それでもよい/それでも)
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他者を思う自然で私の一存の死?[全文を読む]