映画n−1
ゴダール、ヒッチコック、そしてドゥルーズ。映像と現代思想のとり結ぶ最前線を横断し、シネアストの魅惑を繊細に論じる気鋭の詩人・松浦寿輝の挑発的映画論。
- シリーズ:単行本
- 2,520円(税込)
- Cコード:0074
- 整理番号:
- 刊行日:
1987/05/29
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:A5判
- ページ数:274
- ISBN:4-480-87101-2
- JANコード:9784480871015
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映画は1を欠いている。複数の〈わたし〉に決定的な刻印をしるす、このマイナス1をめぐって旋回する魅惑のエクリチュール。気鋭の詩人が、繊細かつ大胆な情熱をこめて繰り広げる待望の映画論集成。
1 映画空間へ(液体論―映画的交合とその異化
みずからの独身者たちによって裸にされた映画、さえも
映画と色彩)
2 幻想的肉体(接吻論―官能的距離の背理
ゆらめく上半身―イングリッド・バーグマン論
少年、あるいは無表情のゼロ記号
映画、死者を欠いた葬礼)
3作家論=主題論(燃えあがる文字、書かれた炎―『アデルの恋の物語』のために
ヒッチコックの「劇場」―緊張と撹乱
タルコフスキー空間―多孔質の境界)
4 模像と運動(ドゥルーズ〈と〉映画
囮と人形―相似の映画論)
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