成瀬巳喜男の世界へ
生誕百年を迎えた成瀬巳喜男――小津、溝口らとの比較としてでなく、世界的な視線の下に、その独自な作品世界へ新たな光をあてる論、インタヴュー、エッセイを収録。
小津安二郎、溝口健二、黒沢明との比較においてではなく、世界的な視線のもとに、寡黙な表情の向こうに拡がる豊かな作品世界を多角的に論じる力作論考、身近に仕事をともにしたスタッフ、キャストのインタヴュー、成瀬に親愛を感じてきた映画監督たちのエッセイを収録する。
二〇〇五年の成瀬巳喜男―序にかえて(蓮実重彦)
視線と空間の劇―成瀬巳喜男の戦中について(山根貞男)
寡黙なるものの雄弁―戦後の成瀬巳喜男(蓮実重彦)
成瀬について(ジャン・ドゥーシェ)
成瀬巳喜男におけるさまざまな移動―日本を縦断して(ベルナール・エイゼンシッツ)
シネマの中にいる他人―最後から三番目の成瀬巳喜男(藤井仁子)
紗が降りる―成瀬巳喜男の中心(常石史子)
ニューヨークのキミコ(大久保清朗)
…成瀬さんは、とても剽軽な方だなと思いました(岡田茉莉子)
成瀬さんの本領は、一歩歩いて振り返る、独特の振り返りのポジションですね(玉井正夫)〔ほか〕
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