皇后の肖像
明治政府は近代国家建設のため天皇のみならず皇后という表象のもつ力を最大限に利用した。和装から洋装へ、再び和装へと変貌する皇后像の役割とその意味を考察。
洋装をして儒教道徳を体現した人。明治政府は近代国家建設のために、天皇のみならず皇后という表象のもつ力を最大限に利用した。和装の皇后から洋装の皇后へ、そして再び和装の皇后へと変貌する皇后像の役割とその意味を、世界史のなかで読み解く。
第1章 御真影―創出された近代国家の表象
第2章 皇后の御真影
第3章 皇后のモラル―女訓書と儒教
第4章 錦絵のなかの皇后―変貌する衣裳
第5章 家族としての国家の肖像
第6章 皇后像の神話化
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