長期停滞

金子 勝

現在の日本は大恐慌期以来の七〇年ぶりの世界同時不況の真っ只中にある。小手先の政策はもはや通用しない。歴史考察を通じて「信頼」回復の道を説く注目の書。

長期停滞
  • シリーズ:ちくま新書
  • 714円(税込)
  • Cコード:0233
  • 整理番号:358
  • 刊行日: 2002/08/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-05958-X
  • JANコード:9784480059581
金子 勝
金子 勝

カネコ マサル

経済学者。1952年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授などを経て、現在、慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政学、制度の経済学。著書に『市場と制度の政治経済学』(東京大学出版会)、『反経済学』(新書館)、『セーフティーネットの政治経済学』『戦後の終わり』『閉塞経済』(筑摩書房)、『新・反グローバリズム』『市場』(岩波書店)、『逆システム学』(共著、同)、『日本再生論』(NHK出版)、『粉飾国家』(講談社)、『環境エネルギー革命』(共著、アスペクト)など多数がある。

この本の内容

一九九〇年代にはバブル発生とその崩壊の波が世界中をおそい、最後に資金が流れ着いたのがITに沸くアメリカだった。グローバリゼーションの進展により、各国のアメリカへの輸出依存度が極限まで高まっていた矢先、アメリカのバブルがついにはじけ、世界は同時不況に突入した!デフレ型の世界同時不況は、大恐慌期以来の七〇年ぶりの事態である。この「長期停滞」の時代を、どのように理解すればいいのか。果たして脱却の道はあるのか。歴史的考察を通じて現在の日本経済および世界経済の位相をとらえ、日本の経済政策の転換を促す、注目の論考。

この本の目次

プロローグ 市場原理主義は論理破綻した
第1章 長期停滞という現象
第2章 グローバリゼーションの第三局面
第3章 ゆっくりとしたパニック
第4章 不良債権問題が致命傷
第5章 迷走する経済政策
エピローグ 長期停滞を超えて

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